from 宮城哲郎
前回の記事はこちらから→「初めての練習会」
さて、どうしたら、今回のメンバーの強みを活かしながら、
かつ相手の強さを消して、弱点をつくサッカーが出来るのか?
そういうことを代表チームの監督して考える必要が出て来たのだが、
その前に、やはり自分達の強さってなんだろう?
ということを考えなくてはいけない。
要するに「武器」というヤツだ。
これまた、その武器ということなのだが、
自分達の中で認識している「強み」が。
相手に対してさほど脅威ではなかった場合、
それは必然的に強みでも武器でもなくなる。
そんなこともあったので、
今回の大会に出場して来るチームの特徴をまずは整理する事になった。
スタッフの皆さんが必死になって情報を入手したところ、
以下の事がわかった。
地元台湾のチーム
・台湾に1つしか無い体育大学のメンバーを中心に構成されるチーム、
・フィジカル的にもかなり高く、中国のリーグに選手を送り出している。
・メンバーのなかには現役のA代表選手も登場
中国チーム
・元プロサッカー選手や代表選手が所属している実業団チーム
・ベテランが多いのでスピードは無いが国際経験が豊富
・テクニックが優れており、狡猾なプレーをしてくる
韓国チーム
・韓国の大学からの単独チーム
・単独チームなのでチームワークは抜群
・韓国では大学ではエリートがいくとのこと実力者がそろう。
マカオチーム
・唯一のプロチーム
・ポルトガル領だった事もあるのかブラジル人選手が多い。
・ブラジル人選手は自国でのプロ経験有り
・スタッフが日本のJリーグチームで研修していたこともある
以上が、僕のところに集まった情報を簡単にまとめたものだ。
※本当はノート一冊近くの情報があったのだが。
正直、それぞれのチームの実績や経験だけを加味すると、
大学生が中心の我々には厳しい戦いが予想される。
そして、それらを加味した上で、
いよいよ僕が目にした選手達の特徴と個性を考える作業にうつる。
次の練習会までの1週間の間…
①練習会でとったビデオ映像を分析
②スタッフそれぞれの自由な選手達の印象
(※誰が目立ったとか…そういう情報)
③それぞれの大学の監督、コーチの皆さんから、
各選手の性格やプレースタイル、
試合中でのクセや、心理的変化の様子をリサーチ
④選手個人の練習会の休憩時や、ベンチでの様子、
⑤練習会終了後の様子
ありとあらゆる角度から、選手達の特徴を調べた。
よく沖縄の選手は「細かい技術に優れ、すばしっこい」と評されるが、
選手達のプレーを見ていると、そういう選手が5割でやや多い。
他にも、運動量があって、ポジションに関係無くボールに関わろうとする選手や、
縦へのスピードがある選手が数名。
フィジカル的な部分ではまだ弱いのだが、
視野が広くテクニックにもすぐれチームの司令塔になりそうな選手。
足元はまだまだおぼつかないが、
海外の選手もひけを取らないほどの大柄な選手もいた。
あと、やたら元気な選手。色々な意味で…笑
このように調べてみると、
想いのほか、色々なタイプの選手がいることに気がついた。
これをひとくくりで「細かい技術に優れ、すばしっこい」というイメージで、
チームを作るのは実にもったいない。
そう思った僕は、対戦相手にあわせて、
いくつかの特徴が出せるチームを作る事に決定。
時間も限られているので、「選手の組み合わせ」によって、
色々な戦い方をしようと決意したのだ。
ただ、そうなると1つだけ、問題が生じる。
選手の組み合わせを変えるとなると、
そこには選手達に対して「多様性・柔軟性」を求める必要があるわけで。
さまざまな変化が生じても、
それでもチームとして機能させる為には。
いくつかの「核」になるような人材が必要なのだが、
その為に必要な、汗をかく選手、バランスがとれる選手が不可欠で。
次なる課題は、そこへのアプローチとなったわけなのだ。。。
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