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初めての練習会

from 宮城哲郎

 

2014年の6月、当協会のチュアマンでもあるタスク氏の要請をうけて、

いよいよ琉球代表は動き出した。

 

大会までの期間は約2ヶ月。

 

1からチームを作る時間もほとんどなく、

メンバーも県内の大学生+僕というメンバーで参加する事になった。

 

僕の母校でもある大学の後輩達も数名メンバーにはいたので、

そういう意味では懐かしい気もしたのだが。

 

とりあえず、最近の大学生がどういったサッカーをするのだろう?

 

そういうところを踏まえた上で、チームを作ろうと想い、

今回は、全選手の特徴や武器を知る為にも、いくつか練習試合をする事になった。

足元のスキルと優れたパスワーク

実際の試合を見ての最初の感想はというと・・・

 

「意外にも丁寧にボールを動かしている」

というのが最初の印象だった。

 

恩師の監督にも最近の沖縄の学生の特徴をリサーチすると…

高校生までにきちんとした個人技、パスワークを学んでいるので、

大学では更に制度を高めて上のレベルでも、子供達の持ち味を出していけるように指導している。

そう、おっしゃっていた。

 

だが、僕には1つだけ気になる事があった。

そして、それは恩師も気付いているようだったのだが…

選手達の特徴が引き起こす弱点とも言えるプレーが随所に見られたのだ。

 

サッカーが小さい

これは僕が現役時代にもよく遭遇したのだが、例えば、上手にパスを回せている状態というのは、

本人達に自覚は無くても、ついつい「パスの本数が増えてしまう傾向」があり、

 

その為に、ゴールに向う機会を自分達で消してしまうという状況を作り出していたのだ。

 

ボールを回しているけど、なかなかシュートまでいけない、

そうなると徐々にパスコースも限定されていく。

 

すると、手詰まりになった状態で相手にボールを奪われるリスクが高まり、

そのままカウンターを受けて失点するという場面を作ってしまうのだ。

 

失点してしまうと、これも若さなのか、

0−0の時と、0−1の時では、同じ心理状態でプレーするのが難しくなり。

 

ほんの数分前まで出来ていた事が、途端にできなくなり

一気に、攻めあぐねて追加点を許してしまう・・・

 

そういうサッカーでよく起こる、チームの裏表が露出したのだ。

※強さの裏の弱点

 

別に、これ自体が悪いというわけではない。

 

例えば、多くの人が大好きなFCバルセロナなんかも、

そういったパス回しのミスから失点するという場面はあるのだが。

 

こればっかりはサッカーのやり方であり、相性の問題なのだ。

 

もしも、対戦相手が同じように「ボールを繋ぐのが特徴」のチームであれば、

ボールを奪われても、即座に切り替えてプレッシングを行なえば良いのだろうが。

 

反対に、「コートを広く使う様なサッカー、左右に大きく展開する事が特徴のチーム」の場合だと、

途端に、リズムを失うことに繋がる。

 

予想通り、恩師にその事を確認すると、

九州のチームの多くはそういった大きな展開をしてくるチームが多いので、

そこで持ってかれてしまうということを話していた。

 

そして、何が一番の問題だったのかというと、

今回の大会に参加する様なアジアのチームのほとんどが、

そういった大きな展開を好むチームだという事だったのだ。

 

台湾、中国、韓国、マカオ…

 

国名を聞くだけでフィジカル的にも優れた選手がいそうだが、

実際に事前のリサーチでもその事は報告を受けていた。

 

そこで、僕は考えた。

 

どうしたら、今回のメンバーの強みを活かしながら、

かつ相手の強さを消して、弱点をつくサッカーが出来るのか?

 

初日の練習では、そういったチームコンセプトに関わる重大な事への対策が、

浮き彫りになった日となったのだ。

 

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