from 宮城哲郎
前回の記事はこちら → どこまで考えてゲームプランを遂行するのか?
いよいよ大会も後半戦を迎える。
相手は韓国の代表、首爾永同
日韓戦ということもあり、
互いにモチベーションの高い状態での決戦となった。
韓国チームらしくツートップに対して
縦への早い攻撃が特徴的なチームであったのだが
前節の試合でその2トップとも退場処分を受けてしまい
思わぬ形で有利な状況での試合となった。
試合前日まではツートップの高さと
速さへの対応策としていくつか戦術を練っていたのだが
スタートのメンバーを確認したと同時に
戦術を大幅に変更するというイレギュラーが起こる。
この試合、相手のフォワードを担当する選手が
不慣れな中盤の選手であるという情報も入ったので
全体的に縦への推進力は落ちると判断したわけだ。
スターティングメンバーのほとんどが
中盤の選手で構成されているわけなので、
こちらとしては相手が自陣でボールを持った際に
積極的にボールを奪いに行くという戦略をとることにしたのだ。
そうなると当然うちのチームも前の試合で、
高い位置からのアプローチを仕掛けるゲームをしているので
フィジカル的にもシンドイ状態だということが予想されたので。
そこで僕が決断したことは、
この試合、思い切ってフレッシュなメンバーで
戦うという選択だった
スピードのある選手を前線に置くことで
相手を搔きまわすという戦い方を選択したというわけだ。
そして、相手チームの過去の試合を分析した結果
すべての試合で立ち上がり15分以内に失点してるということも分かり。
僕が試合前に伝えたことは…
立ち上がりの15分は中盤の高い位置で、ボールを保持することができたならFW陣は全員ペナルティエリアに向かって走り込むこと。
という指示を伝えた。
真ん中のセンターワードもサイドのウィングも、
相手センターバックの裏に走り込むこと。
相手の立ち上がりの脆さをつくということを
徹底させたというわけだ
そして、その作戦は見事に当たる。
試合開始4分評判の高い位置でボールをキープした瞬間
左サイドに陣取った今大会初出場の川満(背番号17)が
サイドから中央会斜めに走り込む。
そこに見事、縦パスが入りキーパーと一対一に、
それを制した川満が見事先制点を取ったのだ。
立ち上がりの早い段階にプラン通りに得点が取れたことで
逆にこれからの試合が難しいと感じたのだが
すでに主力選手を前節の試合で失っている
相手チームにとってはダメージが大きく
ここから後の試合展開は、若いチームとして
一気にその潜在能力を発揮する試合展開となるのだった。
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